ジュゴンってどんな生き物?
ジュゴンは「海の牛」とも呼ばれる哺乳類で、マナティーと近縁。温暖な海域の浅瀬に生息し、海草を主食としています。日本では特に沖縄周辺が唯一の生息地として知られ、絶滅危惧IA類に指定されています。
- 学名:Dugong dugon
- 分布:東南アジアからオーストラリア、日本では沖縄
- 特徴:穏やかで臆病、海草を食べる草食性
- 最大体長:約3m
- 寿命:約70年とも言われている
沖縄にジュゴンはいるの?実際の観測履歴

沖縄本島北部の辺野古周辺や今帰仁村の海域は、かつてジュゴンの目撃や食痕(海草を食べた跡)が確認されてきました。しかし、2019年に今帰仁村で死骸が確認されて以降、生存個体の目撃は途絶えていました。
2025年4月 久米島沖での目撃情報が話題に!
2025年4月29日、沖縄県の久米島近海でジュゴンとみられる個体が目撃され、地元ダイバーが写真と動画で記録しました。沖縄県内での確認としては、実に6年ぶりの出来事です。
このジュゴンは、2025年3月に台湾で目撃された個体と同一の可能性が高いとされており、体にある傷の位置が一致しています。
このニュースは全国でも大きな話題となり、絶滅危惧種の“生き証人”として注目を集めました。
ジュゴンの保護状況と沖縄の取り組み
沖縄県では、ジュゴンを「県希少野生動植物」に指定し、その保護に力を入れています。環境省のレッドリストでも絶滅危惧IA類(最も絶滅の危険が高い)に分類されています。
- 法律的保護:沖縄県希少野生動植物保護条例
- 主な脅威:開発による生息地破壊、漁業との接触、騒音、船の衝突
どこでジュゴンに会える?実際に見られる場所とツアー情報
現在、野生のジュゴンを確実に見ることは非常に難しいですが、過去には以下のような地域で目撃例があります:
目撃報告のあった主な地域:
- 辺野古(名護市東海岸)
- 今帰仁村沿岸
- 久米島沖(2025年)
- 台湾南部(回遊の可能性あり)
ジュゴン観察の現実
観光ツアーで「ジュゴンが見られる」と宣伝しているものは現在ほぼ存在しておらず、野生の個体を狙って見ることは実質的に不可能です。代わりに以下の施設やスポットで学ぶことができます:
ジュゴンを学べる・感じられる沖縄の施設・体験
| 名称 | 内容 | 所在地 |
|---|---|---|
| 沖縄美ら海水族館 | ジュゴンの展示は2021年に終了しましたが、資料展示は一部あり | 本部町 |
| 沖縄県立博物館・美術館 | ジュゴンに関する解説展示が充実 | 那覇市 |
| 沖縄ジュゴン保護基金 | 活動報告・パンフレット・募金情報 | オンライン拠点中心 |
なぜ沖縄でジュゴンが重要なのか?3つの理由
- 日本唯一の生息地
沖縄は日本で唯一、ジュゴンの生息が確認された場所。世界的にも貴重な存在です。 - 文化・神話とのつながり
沖縄では古くから“人魚”伝説と関連づけられてきた神秘的な存在。文化財的価値もあります。 - 生態系のバロメーター
ジュゴンの存在は、健全な海草藻場(海の草原)が保たれている証。環境保護の指標にもなっています。
沖縄の自然を守る私たちにできること
- サンゴや海草の海域でのマナーを守る(踏み荒らさない、ゴミを捨てない)
- エコツーリズムや自然ガイドを利用して学びながら観光する
- ジュゴン保護団体への寄付や情報拡散も有効です
まとめ|沖縄にジュゴンは「まだいる」かもしれない
2025年の久米島沖での目撃情報は、ジュゴンが今も生きているという希望の光です。
確実に会うことは難しいですが、ジュゴンの存在を知り、沖縄の海と自然の豊かさを改めて感じることが、未来へつなぐ第一歩になるでしょう。


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